009 小さな人魚

もじゃもじゃを払いのけると我の前には小さな人魚がいた。 ん? 人魚!? 我に目はないけれど、両手で顔をきゅっきゅっとこすり、もう一度前を見る。 やっぱり、小さな人魚がいる。  おう、人魚だよ! ファンタスティック! 異世

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008 もじゃもじゃ

シーサーペントを退けてからは平穏な日々が過ぎていく。 最初から、我はもくもくと陸地を目指して歩いているだけなんだけどね。 それにしてもゴーレムの体は便利だ。 食べ物も必要ないし、呼吸もしなくていい。 ゴーレムじゃなかった

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007 シーサーペント

我はゴーレムなり。 ただいまシーサーペントたちに囲まれております。 ざっと見て20匹近いシーサーペントが我を取り囲んでおります。 小さな身体のメタルゴーレムを、10m以上のシーサーペントが囲むってどんな状況よ。 「ギャウ

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006 水の中

光に包まれたと思ったら、なんかだだっ広い水の上に移動していた。 えっ、どうすりゃいいんだ、これ。 我にはどうしようもなく、そのままドボンと水の中に落ちてしまう。 我が身はメタルボディだからそのまま沈む。 水面に出るように

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004 名前

自分自身のステータスが確認できたので、次は部屋の中を調べてみることにしよう。 その前に社会人でもなくなったし、そもそも人でもなくなったのだから、一人称を「私」のままにしておくのもなんだな。 ここはこのメタルボディに合う雰

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002 目覚めるとき

あれから結構な時間が経ったような気がする。 最初にあった周りで動いているような気配が無くなった。 それでも私は、あいかわらず動けない。 思考はできる。 できるからこそ困ってる。 死んだせいなのか、植物状態だからなのか、ま

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