和尚

002 少年と和尚

小高い丘の上に立てられた寺へと向かう道を二人の少年が歩いていた。 一人は右の目を覆うように包帯を顔に巻いている。その少年の後ろをついていくのは大柄な少年だ。厳しい顔をして前を行く少年の背を睨んでいる。 顔に包帯を巻いてい

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リュウガ・武装双龍

001 鬼と武者

 狐と別れた後、鬼はゆるりと東へと向かった。  鬼の身からあふれ出る鬼気を感じとったのか、獣や鳥の気配は周囲には全くない。  時折、自身の縄張りでは負けたことがない妖怪や霊獣が、縄張りに入った鬼に牙をむいた。しかし、鬼が

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鬼と狐と

000 鬼と狐と

 夜空に薄い雲がたなびき、月が青白く輝いている。  都の北に位置する霊峰の頂にある岩の上で鬼が胡座をかいていた。  鬼は半眼で東を睨んでいる。  鬼は、ふぅと大きく息を吐いた。 「クソババアが何しに来やがった?」  鬼が

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