060 決戦前

我は御輿の上から小坊主を見下ろす。 なんでも、和尚から手紙を預かっているらしいのだ。我は手紙を受け取り、封を開ける。折りたたまれていた手紙を、ざっと勢いよくひろげると端っこがびりっと破れた。あっ、と我はちょっと焦ってあた

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SS006 ヒミコ

私はヒミコと呼ばれております。 私は、鬼の国クカノの女王をしております。先代のヒミコ様のもとに多くの豪族がつどい、クカノという国ができました。長引く戦乱に疲れた各地の豪族が、日の巫女であった先代を祭り上げて、矛を収めたと

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059 集う鬼達

我はゴーレムなり。 最近、地蔵としてあつかわれつつあるが、我はゴーレムである。 「銀の地蔵様、これで和尚様から頼まれた黄泉への扉を閉めることができましたね」 小坊主が話しかけてくるので、我はうむと頷く。それじゃ、お寺まで

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058 黄泉への扉

我はゴーレムなり。 和尚の話を聞いて、黄泉への扉に向かっている最中だ。深い樹海に包まれた山の麓に黄泉への扉があるらしい。 我はそこに行くまでの道がわからないので、道案内に寺の小坊主が一人ついてきた。銀の地蔵様、銀の地蔵様

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057 ありがたや

我はゴーレムなり。 そう、我はゴーレムであって地蔵ではない。 我は今、お寺で一番大きい建物の中に案内され、仏像の前に用意された分厚い座布団の上に座っている。 向かい側に座るのは、紫の着物を着た1つ角の和尚だ。そして、その

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056 お寺

「ちゅちゅー!! ちゅ! ちゅ! ちゅー!」 (ぎゃー!! 親分! 鼻がもげそうです!! 彷徨う死体が多すぎますー!) うむ、我もジスポほどではないが、この臭いに鼻がもげそうだ。鼻はないけど。 この広い草原、見渡す限りに

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055 悪霊との遭遇

我はゴーレムなり。 ようやく夜が明けてきた。朝日が眩しいぜ。村を通り抜けたら、また火の玉が出てくるのかと思ったが、どうやら【姿隠し】を発動していたら出てこないみたいだった。ちょっと寂しいので、【姿隠し】をオフにしたら、火

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054 鬼族の対応

我はゴーレムなり。 いよいよ鬼族の住む島国に到着する。 鬼の国の名はクカノといい、1人の女王のもとに様々な豪族が集まっているらしい。今回はどうにも手に負えない事態が発生したため、やむを得ず外部へと救援依頼を出したそうだ。

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