リンゴ

ぬすっと物語20 リンゴ

 おいらはアメをガリガリと食べた。  口の中に甘い余韻を残したまま、物陰から、辺りをささっと見回す。  おし、大丈夫みたいだ。  おいらは今見えなくなってるからね。  ぐぅ〜。  アメを食べたけど、あれだけじゃやっぱり足

Continue reading
荒ぶるポーズ

ぬすっと物語19 アメ

 おいらが廊下を歩いていると、前からおいらの卵をきれいにしてくれてた女の人が歩いてきた。  何かぶつぶつと呟いている。  何を一人でしゃべっているのだろう?  おいらは女の人の後ろをてくてくとついていきながら、何を言って

Continue reading
ラインライト

143 精霊達との協力

 我はゴーレムなり。  日の出かなという時間帯に、ラインライトを暗雲の下辺りに細く長く発生させる。  なんか、じょじょに黒い雲の範囲が拡がっている気がする。  暇だから端から端まで走って確かめた。  毎日ちょっとずつ端か

Continue reading
ガゼル老師

ぬすっと物語17 鑑定

 おいらは一旦卵のある広間に帰ってみた。  ちゃりん。ちゃりーん。  おいらの卵にお金が投げられている。  そして、手を握りしめて祈っている人からは、思いがかすかに卵を通しておいらに流れ込んでくる。  うん、なんかほんの

Continue reading
学ぶ

ぬすっと物語16 学舎

 おいらは中庭から出て、建物の中をてくてく歩く。  けっこう人が増えてきているから、おいらはぶつからないように隅っこを歩く。  おいらは気付いた。  廊下を歩いている人の中には時折、「おはよう」って言ったり、頭をすっと下

Continue reading
この地を離れなさい

142 閃くゴーレム

 我はゴーレムなり。  木の上から落ちてしまった哀れなゴーレムなり。  我がむくりと起き上がると、すぐ側から声が聞こえてきた。 『大丈夫?』  我は、ビクゥッとして、振り向く。  木の枝の上にいた女の人だ。  我は肯定を

Continue reading