063 ファンへの対応

我はゴーレムなり。 宴の翌日、我は一日中、信者達の対応に追われた。銀の地蔵様のご加護をいただくことができないでしょうかと言われ、全く帰る様子がない信者達。ご加護など与えることができようはずがない。我はただのゴーレムなのだ

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062 洗練されし動き

◆ ◇ side:ヒミコ ◇ ◆ 空には雲が立ちこめる薄暗い日だった。 ヒミコとアンタク和尚は聖地から黄泉の国の住人達が攻めてきている草原の方を心配そうに眺める。ここからは、草原の様子を直接見ることはできない。しかし、ど

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061 聖地を守るために

我はゴーレムなり。 周りには熱狂的な信者達に囲まれているが、我は銀の地蔵ではない。メタルゴーレムなのである。我は御輿に揺られながら、聖地へと進んでいく。もうすぐ聖地が見えてくるらしい。 やはりな。我もこの先から聖なる気配

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060 決戦前

我は御輿の上から小坊主を見下ろす。 なんでも、和尚から手紙を預かっているらしいのだ。我は手紙を受け取り、封を開ける。折りたたまれていた手紙を、ざっと勢いよくひろげると端っこがびりっと破れた。あっ、と我はちょっと焦ってあた

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SS006 ヒミコ

私はヒミコと呼ばれております。 私は、鬼の国クカノの女王をしております。先代のヒミコ様のもとに多くの豪族がつどい、クカノという国ができました。長引く戦乱に疲れた各地の豪族が、日の巫女であった先代を祭り上げて、矛を収めたと

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059 集う鬼達

我はゴーレムなり。 最近、地蔵としてあつかわれつつあるが、我はゴーレムである。 「銀の地蔵様、これで和尚様から頼まれた黄泉への扉を閉めることができましたね」 小坊主が話しかけてくるので、我はうむと頷く。それじゃ、お寺まで

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058 黄泉への扉

我はゴーレムなり。 和尚の話を聞いて、黄泉への扉に向かっている最中だ。深い樹海に包まれた山の麓に黄泉への扉があるらしい。 我はそこに行くまでの道がわからないので、道案内に寺の小坊主が一人ついてきた。銀の地蔵様、銀の地蔵様

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